*完結* 星野と高瀬のばあい

しかしながら、自分の忍耐力のメモリはいつもとても小さい。


3駅、4駅と過ぎるころには、肩の重さが気になってきた。
ちょいと肩を下げて、軽く小突く。

高瀬はすぐに、むくりと頭を起こした。

おはよ、とつぶやく。


「・・・ひょっとして、起きてた?」
覚醒の早さに疑問がわく。


「夢みたいだった」

「まったくもう、駅過ぎちゃったじゃん」

「終点まで行きたかったなー」

「行きたいなら一人でどうぞ」

「なんか青春じゃん。二人で電車に乗って、離れたくなくて終点まで行っちゃうって」

「あたしは次の駅で、反対方向に乗り換えるよ」