*完結* 星野と高瀬のばあい

犯人が名乗り出てくれでもしないかぎり、すべては藪の中だ。


「・・・マネージャさんへの怨恨の線で考えると、犯人はある程度
目的を達成したことになる。
マネージャーさん、社内に恥さらしたし、実質役職はく奪されたようなもんだろーし。
まぁ踏んだり蹴ったりだな。

で、それが社内的に公になったのが三月の人事改変とすると、
そっから一か月ちょっとたったところか・・・」


時間の流れに、なにか意味でもあるのか?


「もう見つからないでしょ、何か月もたってるし。
噂レベルでは、あいつじゃないか、なんて言ってたらしいけど。証拠はないしさ」


いや、と高瀬はかるく首をふる。
「時間がたったほうがいいんだよな」


「なんでさ」

「罪の意識があればのはなしだけどさ」