*完結* 星野と高瀬のばあい

人のことはいえないが、お世辞にもきれいな字ではない。
男にしては、角のない丸っこい文字だ。

こつこつと、ペンで余白をたたく。

紙を見つめて、じっとなにごとか考えこんでいるようだ。


「・・・九月から一月まで、四か月も間が空いてるね」
とりあえず、思いついたことを口にする。


うん、と高瀬が口の中でつぶやく。
「いま四月末だからぁ・・・」


もう事件発生から三か月以上経過している。
犯人が見つかる可能性は、まずないだろう。

形ばかり内部調査も行われたというが、いかんせん警察ではなく民間企業。

刑事事件であっても、時間がたてばたつほど、証拠は失われ人の記憶もあいまいになって、解決率は低くなるのだろう。