言いよどむうち、横を歩きすぎる女子の一団から、
「ヤマトくん、バイバイー」と声がかかる。
彼女らの顔に見覚えはあるが、一人も名前が出てこない。
「バイバーイ」
高瀬は笑顔で軽く手をふってこたえた。
「やっぱり同じクラスだと、一緒に下校しやすくていいな」
駅までの道は、ゆるやかな下りになっている。二人並んで歩く。
「時間割がおなじだからねえ」
「高校最後の学年に一緒のクラスになれるって、やっぱ俺たち運命なんだな、うんうん」
「二人とも文系コースなんだからさ、同じクラスにもなるよ。
ってか、高瀬はあたしと同じ文系コースでよかったの?
どっちかいうと理系が得意だったのに」
「ヤマトくん、バイバイー」と声がかかる。
彼女らの顔に見覚えはあるが、一人も名前が出てこない。
「バイバーイ」
高瀬は笑顔で軽く手をふってこたえた。
「やっぱり同じクラスだと、一緒に下校しやすくていいな」
駅までの道は、ゆるやかな下りになっている。二人並んで歩く。
「時間割がおなじだからねえ」
「高校最後の学年に一緒のクラスになれるって、やっぱ俺たち運命なんだな、うんうん」
「二人とも文系コースなんだからさ、同じクラスにもなるよ。
ってか、高瀬はあたしと同じ文系コースでよかったの?
どっちかいうと理系が得意だったのに」



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)