「どうだろう・・・」
母親に腹をたてたことはあっても、弟の心境にまで思いいたらなかった。
不甲斐ない姉だ。
汀にも高瀬にも、与えられてばかりではいけないと、頭ではわかるのだが・・・・
高瀬、
と呼びかける。
「うん?」
人間関係が希薄な自分は、話題の持ち合わせもとぼしいのが常なのだが。
ミステリーという高瀬の話に、思い出したことがあった。
「日常にミステリーがあって」
「ふむ」
「解けたら、高瀬の行きたいとこ、一緒に行ってもいいよ」
ぎゅ、と握る手に力がこもる。
「俺が謎を解いたら、デートしてよ」
その日、帰宅した汀に、「なにか困ったことがあったら、お姉ちゃんに言いなさい」
と告げると、姉を見下ろしながら、汀はえらく困惑した表情を浮かべた。
母親に腹をたてたことはあっても、弟の心境にまで思いいたらなかった。
不甲斐ない姉だ。
汀にも高瀬にも、与えられてばかりではいけないと、頭ではわかるのだが・・・・
高瀬、
と呼びかける。
「うん?」
人間関係が希薄な自分は、話題の持ち合わせもとぼしいのが常なのだが。
ミステリーという高瀬の話に、思い出したことがあった。
「日常にミステリーがあって」
「ふむ」
「解けたら、高瀬の行きたいとこ、一緒に行ってもいいよ」
ぎゅ、と握る手に力がこもる。
「俺が謎を解いたら、デートしてよ」
その日、帰宅した汀に、「なにか困ったことがあったら、お姉ちゃんに言いなさい」
と告げると、姉を見下ろしながら、汀はえらく困惑した表情を浮かべた。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)