日常にミステリーがある。
高瀬がそんなことを言い出したのは、電車に乗ってからだ。
「ミステリー?」
「うん。こないだのことなんだけど。
けっこう遅い時間になってから、レンタルDVDの返却期限が今日までじゃん、って気づいてさ。
あわててチャリで返しに行ったわけ。
したら途中の道で、なんかキラッと街灯に反射してるのが目に入って。
チャリ止めて見たら、小銭が散らばってたんだよね。ぜんぶで6枚。
50円玉が一枚と、10円が二枚と、一円が三枚。
てなわけで、合わせて73円にしかなんないんだけど」
「それのどこがミステリーなの?」
高瀬がそんなことを言い出したのは、電車に乗ってからだ。
「ミステリー?」
「うん。こないだのことなんだけど。
けっこう遅い時間になってから、レンタルDVDの返却期限が今日までじゃん、って気づいてさ。
あわててチャリで返しに行ったわけ。
したら途中の道で、なんかキラッと街灯に反射してるのが目に入って。
チャリ止めて見たら、小銭が散らばってたんだよね。ぜんぶで6枚。
50円玉が一枚と、10円が二枚と、一円が三枚。
てなわけで、合わせて73円にしかなんないんだけど」
「それのどこがミステリーなの?」



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)