*完結* 星野と高瀬のばあい

味も素っ気もなく事実をあらわす日本語のほうが、よほどいさぎよい。

愛なんざなくとも、やることやってりゃ子どもはできる。
事情は人それぞれだろう。


自分たちは、古めかしい言い方をすれば「米兵の落とし子」なわけで。

なんでも戦後まもない頃は、多くの恵まれない混血児が生まれたという。
黄色い目で見られ、差別を受けたのだとか。

さすがに「混血児」ではなく、「ハーフ」と呼ばれているけど、
現代の「落とし子」もそれなりに大変だ。


そういえば、ハーフ界には「ダブル」と自称する輩もいるらしい。
二分の一じゃなく、二倍。

うらやましいものだ。自分の出自を誇れる、その奢りにも似た自信が。

たまたま両親の人種が違っただけで、半分でも倍でもあるまいに。