*完結* 星野と高瀬のばあい

「ほしのー」

背後の声に、ふりかえることはしない。


タッ、と軽快な足音が隣にならぶ。片頬にかすかな風がふれた。


「追いついたー」

声はわずかばかり高いところから発せられる。


しおさの身長は168センチだ。小学生のころから、抜きつ抜かれつしていた
二人の差は、高瀬が頭半分高いところで、決着したようだ。


「うーん、今日もキレイだな」

「やめてよ」


高瀬が自分を知るように、自分もまた高瀬大和を知っている。

頭髪検査の日はブルーだ。

それを知って取り去ろうとしている高瀬と、そんな彼を受け止められない自分。