そんなやりとりを、何度聞かされたことか。
しおさにしても、引っかかったことがない、とはいえ目を付けられたことがないわけではない。
高校一年のときだったか、化粧を疑われ、まつげを思いきり引っぱられて、
痛さに思わず涙がにじんだ。
「この子はガイジンだから、しょうがないですよ」
なにが “しょうがない” だ。目元を押さえながら、教師を呪った。
もっと大変なのは、純日本人なのに、髪の色が明るかったり、天然パーマの子だろう。
なんでも『地毛証明書』なるものを提出しなければいけないのだとか。
しおさも汀(ナギサ)も、一度もそんなものは求められたことがない。
しおさにしても、引っかかったことがない、とはいえ目を付けられたことがないわけではない。
高校一年のときだったか、化粧を疑われ、まつげを思いきり引っぱられて、
痛さに思わず涙がにじんだ。
「この子はガイジンだから、しょうがないですよ」
なにが “しょうがない” だ。目元を押さえながら、教師を呪った。
もっと大変なのは、純日本人なのに、髪の色が明るかったり、天然パーマの子だろう。
なんでも『地毛証明書』なるものを提出しなければいけないのだとか。
しおさも汀(ナギサ)も、一度もそんなものは求められたことがない。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)