*完結* 星野と高瀬のばあい

さらに4年、親のすねをかじって、大学に行く心づもりだ。

少子化、大変けっこうではないか。

お勉強が苦手でも、する気がなくても、誰でも大学に入れるというわけだ。


どこまでも怠惰で、世間をなめきった自分。

とうに手遅れ。湯につかり続けるゆでガエル。


その胸の奥底で、それでも問いかける声がこだまする。



———それでいいのか、そんなんでいいのか、



———星野、



その声は、担任の大平でも、母親でもない。
まだ透明さを残す———少年の、声。


ごろりと寝返りをうち、手のひらで顔をおおう。