*完結* 星野と高瀬のばあい

カーペットのすき間からは畳がのぞき、砂壁にカビがまだら模様を描いている。

壁の一面を占める押入れのふすまは、日に焼けて黄ばみ、端からはがれかけている。

おしゃれとはほど遠い部屋だ。

鞄を机の横におくと、机の上におきっぱなしの進路調査票が目に入った。


白紙のそれを見やって、制服のまま、どさりとベッドにあおむけになる。


眠いわけじゃない。タイダな気分なだけだ。

タイダの漢字を頭の中でぼんやりと組み立てる。


怠惰、なやつ。


こんなに怠惰では、就職は無理だろう。ハナからする気もないが。