*完結* 星野と高瀬のばあい

かつてこの家の構成員は、祖父、母、自分、弟だった。
祖母は、物心つく前に他界している。

祖父の存命中は、一階に祖父の部屋があり、二階の一室を母、しおさと汀がもう一室を使っていた。

しおさが中学に入学してまもない頃、祖父が亡くなった。


その後、母が一階に移り、母が使っていた部屋がしおさに与えられた。

思春期にさしかかろうという折だ。

いくら兄弟仲が良好であっても、弟と同じ部屋はかんべんしてほしい。
汀も同じ気持ちだろう。


砂壁に畳という昭和情緒あふれる六畳間。
畳がすり切れないように、カーペットを敷きつめ、勉強机、本棚、ベッドが空間を占めている。