*完結* 星野と高瀬のばあい

さすがに海水浴にはまだ早い時期だ。

波打ちぎわではしゃぐ子どもの姿が目立つ。意外に多いのが、犬を連れている人たちだ。
たしかに思う存分駆け回れる海岸は、絶好の遊び場所だろう。


しおさと高瀬のバケツは、相変わらず軽いままだ。
カニが何匹かと、稚貝がいくつか。それとヤドカリが一匹。
干からびないように、少し水をいれた。

これはあらかじめ撒かれていたものじゃない。自分たちで見つけたものだから。


ちょっとあっちまで歩いてみない?
高瀬がテトラポットが積まれた湾の奥を指す。

うん、いいよ。

バケツを手に、二人で歩き出す。