*完結* 星野と高瀬のばあい

トンと跳ねるように、遊歩道から砂浜におりる。しおさも続く。
白くてきれいな砂だ。


視界にすっぽりおさまるサイズの湾だ。
公園近くには、ビーチバレーコートがあり、その先に浜がつづき、テトラポットの積んである奥で行き止まりになっている。

箱庭みたいに、人工的に作られ飼いならされた、小さな海。
そうと知らず、ここにも貝は生息しているのか。

砂を踏みしめる、もろいような確かなような感触。潮で湿った風が首すじをなでる。
どこか懐かしい。何年ぶりだろう、海なんて。

すぐにビーチサンダルに砂が入りこみ、足の裏がざらつく。


「よし、掘るぞー、俺、バケツと熊手持ってきたから」

「用意いいね」

「あたり前じゃん」