*完結* 星野と高瀬のばあい

入り口の車止めポールを抜けて、背の高い植え込みがつづく道をすこし歩く。
植え込みが途切れて、視界がひらけた。

整備された遊歩道がぐるりと囲むように延び、その向こうに砂浜と海と空が広がる。


きたきた〜、高瀬がつぶやく。
自然、二人とも早足になる。

「高瀬・・ヤマト、ここってお金払わなくていいの?」

子どものころ親戚に連れていってもらった潮干狩りで、貝は買い取りだった記憶がある。


「うん、タダ。ここは潮干狩り用じゃないから。
金とるとこってさ、貝が撒いてあるんだよな。
掘るのも獲るのも自由だけど、そんなに獲れないと思う」

「そうかぁ」

「ちょっと楽しむにはちょうどいいよ」