「ねえ、今日は俺のこと大和って呼んでよ」
唐突に、高瀬が言い出す。
「なんでさ」
「いいじゃん、デートしてるんだから、それっぽく。
俺も星野のこと、しおさって呼ぶから」
ね、ね、と畳み掛けられて、不承不承うなずいたものの。
「急に呼び方って変えられんのかな」
何年高瀬呼びしてると思ってるんだ。
なんでかたくなに、高瀬を高瀬と呼んでいるのか。知っている。
他の女の子がみんな「ヤマトくん」と呼ぶからだ。
どこまでも意地っ張りであまのじゃくな自分。
高瀬がそのことで不満がましいことを口にしたことは、一度もない。
ずっと合わせるように「星野」と呼び続けてくれた。
唐突に、高瀬が言い出す。
「なんでさ」
「いいじゃん、デートしてるんだから、それっぽく。
俺も星野のこと、しおさって呼ぶから」
ね、ね、と畳み掛けられて、不承不承うなずいたものの。
「急に呼び方って変えられんのかな」
何年高瀬呼びしてると思ってるんだ。
なんでかたくなに、高瀬を高瀬と呼んでいるのか。知っている。
他の女の子がみんな「ヤマトくん」と呼ぶからだ。
どこまでも意地っ張りであまのじゃくな自分。
高瀬がそのことで不満がましいことを口にしたことは、一度もない。
ずっと合わせるように「星野」と呼び続けてくれた。



![he said , she said[完結編]](https://www.no-ichigo.jp/img/book-cover/1737557-thumb.jpg?t=20250401005900)