例えば夜が明けたとして
それは昨日の景色とは違う訳で
僕はなんだか悲しくなる

例えば朝日を見たとして
誰かと共有しているのなら
僕はなんだか嬉しくなる

例えば昼が来たとして
うっとうしいや賑やかとか
思うことは人それぞれ
それもそれで楽しいだろう

例えばこの苦しみから逃げたとして
それはそれで苦しいのなら
僕はどうすれば良いんだろう

例えばこのまま夏であり続けるなら
私たちは不信に思うはずで
でもそれが当たり前であるならば
そのことすら思いやしないだろう

例えば冬が来たとして
例えば春が来たとして
例えば秋が来たとして
僕らの誰かしらは写真でおさめてくれるはずで
その季節すらもう見れなくなると知ったら
僕らは嘆くだろう

それでもなぁんにもできない
そんなちっぽけな僕らは
仕方ないと諦めるのか
何もしやしないのか
はたまた受け入れ ちっぽけな努力を積み重ねるのか
どうにしろ僕らはそれなりに何か思うはずで

例えば夜が明けたとして
それが今日の景色と違うのなら
僕らは期待し少しは前へと進むのか
それともただただ涙活とやらをするのか
どうであれ誰も正確には答えてくれやしない

最後に一つ
例えば「おやすみ」を言える相手が出来たら
僕らの世界はもう少しマシになるだろうか