ーーーこうして俺とニカはガイドンの案内で、北の森の占い師のもとへと向かうことになった。 ガイドンは心優しい素直なやつだ。 信用してもいいだろう。 「ーーージョンさん! 他にしてほしいこととかはありやせんか!?」 「…そーだな、じゃあーーー」 葉巻を一本、 買ってきてくれ。 6年ぶり、俺は『兎』になって クソガキと共に世界を歩むことになったーーー 旅はまだ、 始まったばかりだ。