ピヨピヨピヨーーー ふと空が明るくなり、鳥のさえずりが耳をくすぐってきた。 太陽の光が泉に差し込み、なんともいえない幻想的な雰囲気を醸し出している。 「とうとう来た」 黒犬との、約束の日がーーー。 「随分と早いじゃないか、兎」 途端に背後から聞こえてきた声に振り向く。 そこにはーーー 「黒犬…」 黒犬の姿があった。