「その全てというのは鷹目か?」 「っ!」 パシッ! ニカの言動にもう一度平手打ちを食らわせる。 黒犬は180度向きを変えると、そのままニカから離れていった。 「ーーーああ、そうさ。 鷹目は俺の全てだった」 ーーー兎、はやく来い。 俺の苦しみを、 俺の悲しみを、 全部味わわせてからお前を殺してやる。 ーーーーーーーーーーー……… ーーーーー……