ーーー俺は足早にそこを去っていった。 鷹目は黙って俺について来た。 「兎…ちゃ…ん…」 「………」 「………っ」 俺たちはしばらく、何も会話をしなかったーーー。 黙ってゼイルから離れていった。 本当の家族など、俺にはいなかった。 本当の『愛』などーーー 存在しなかった。