青蒼の夜半に、闇色の鳥を

 一度だけ、誘いを受けた。

 ――私に、仕えてみるかい?

 戯れのように差し出された滑らかな手を、シェイスは取ることができなかった。

 シェイスは、エンカランの長。

 シェイスの決定で一族が動く。

 一瞬の衝動で、動くことなどできなかった。

 揺れたから、迷った。