青蒼の夜半に、闇色の鳥を

「好い。荷物は?

 宿に置き去りか?

 とっとと拾って来る」

「待って!」

 ぐいぐいと腕を引っ張るアギに、シェイスは思わず声を張り上げた。

「ごめん、でももう少しだけ。

 三日……ううん二日だけ、あたしに時間をちょうだい」

「二日?」

 そのまま連れ返そうとする骨張った手を振り切って、シェイスは両手を合わせた。

 アギの片眉が不機嫌そうに跳ね上がる。