青蒼の夜半に、闇色の鳥を

 くしゃん、とシェイスの芯が一気に冷えた。

 踵が、重力に従って落ちる。

「……うん、ごめん」

 滑り落ちるように、拘束されていた腕からアギの指が離れる。

 自由になった手首を摩って、シェイスはしおらしく頭を下げた。

 熱に狂っていればアギも殴れるけれど、正気に返ってしまえは拳は握れない。

 その程度には、大切な友だ。