青蒼の夜半に、闇色の鳥を

 朝の風景が、凄い速度で後ろに流れていく。

 汗がこめかみを伝っていく。

 暑い。

「割に合わない運動だわね……」

 呟いて、シェイスは踵を返した。

 靴底で、砂がうねる。

 拳を固めて、逆に物凄い形相で走ってくるアギに向かって行く。

 ――逃げ切れないなら、駆逐するまでだ。