青蒼の夜半に、闇色の鳥を

「そうそう」

 シェイスの、明るい声。

「あたし、あんたをなんて呼べば好いの?」

「……え?」

「悪いけど、あの城市でのあんたはあたしが殺したの。

 あんたの名前も死んでしまったわ。

 だから、新しい名前。

 自分で決められないならあたしが決める。

 なんでも好い?」

「待ちなさい」

 とんでもない名前を列挙しそうなシェイスを止めて、『彼』は無事な片手を上げる。