青蒼の夜半に、闇色の鳥を

「あなたのおっしゃる意味はさておき……逆に、私の利は?」

「そのうち、ここだって中原の乱に巻き込まれるわ。

 そのときに必要なのは強兵。

 あたしたち一族の兵を城市に差し出す機会だってあるでしょう。

 なら、再びあの王に、あの……王妃にまみえる可能性もあると思わない?」

「……ないかも知れない」

「あるわ。そのときは、あたしは迷わない」

 シェイスが顔を上げて今度は『彼』の眸を凝視する。