年若さに似合いのあどけなさ、青臭さは鳴りを顰め、

 どこか不機嫌そうなぎすぎすした空気を漂わせる。

 侍女や側近たちは、葬儀と前後して姿を消した青年のせいかと噂をしていたが、

 ウルジャスはそれにもまた同じ表情を返すだけだった。

 笑みを忘れたわけではない。

 単純に、笑いたいことなどなにひとつなかった。

 馴れない執政の忙しさだけがウルジャスの日常を塗り潰していた。