「……なぜ?」

「ジャスパ王はあたしの友だった。少なくとも、あたしにとってはね。

 なにひとつしてあげられることなんてなかった。

 だからこそしたいことがある」


 告げる潔さが、ウルジャスにはひどく眩しかった。

 眩しく、羨ましく――疎ましい。