青蒼の夜半に、闇色の鳥を

「つまんないこと、云ってんじゃないわよ。

 あたしは長だ。

 あんたの女なんかじゃない。

 ただ、いまは確かめたいだけ。

 それすらも赦さないって云うのなら、あたしがそいつを赦さない。

 弱さじゃないわ。

 傷口を知りながら放っておく方が、よっぽどひ弱い」

 でも、まだアギの手は振り払えない。

「あたしは、あのひとの死をこの目で見ていないから、こんなにも苦しいんだと思っていた。

 知らない場所で知らないうちに死んでしまったから、こんなに気持ちがぐちゃぐちゃなんだって。

 だから、誰が殺したのか、なぜ死んだのか、陽の下で白黒はっきり切り分けたら、すっきりするんだって思った」

 なのに、目の前で晒された真実は、これ。