青蒼の夜半に、闇色の鳥を

「お前は、長姫だろう?

 我々の長として立つ者だろう?

 なのに泣くのか?

 泣いて、ただの女じみた弱さを見せ付けるのか?」

 淡々と云うアギの手のひらを、シェイスは汚し続ける。

 シェイスは、幾度も幾度も首を振る。

「それなら、俺だって容赦しない。

 お前が無力な女だって云うのなら、俺はお前を押し倒して無理にでもその身体を開く。

 いくらでも子を孕ませてやる。

 それが、平凡な女の幸せなのだろう?」

「……冗談じゃないわ」

 低く、シェイスは唸る。怒りに頬が赤らむ。