矜持を切り売りして、生活の糧を得る。
もはや、一族はそうすることでしか生きられない。
他の術を見出せないシェイスを、長老達は非難し続ける。
「じゃあ、どうすれば好いって云うのよ」
「だからこそ、私に仕えれば好い」
得たり、とジャスパが微笑む。
「私は強兵を得て、お前達はただひとりの王に仕える誇りを得る」
男にしては華奢な、手入れの行き届いた手は差し出されたまま。
シェイスが指を伸ばし、手を重ねるのを待っている。
もはや、一族はそうすることでしか生きられない。
他の術を見出せないシェイスを、長老達は非難し続ける。
「じゃあ、どうすれば好いって云うのよ」
「だからこそ、私に仕えれば好い」
得たり、とジャスパが微笑む。
「私は強兵を得て、お前達はただひとりの王に仕える誇りを得る」
男にしては華奢な、手入れの行き届いた手は差し出されたまま。
シェイスが指を伸ばし、手を重ねるのを待っている。

