青蒼の夜半に、闇色の鳥を

 シェイスは、ジャスパが遥かに年上であることに甘え、脆弱さを蔑んでいた。

 王として教育の賜物である知性に過剰な期待を掛け、それをなにひとつ役立てようとはしない怠惰を見下していた。

 そうして同じ高さを保ち、傍らにいようとした。

 夢にまどろむシェイスは、知っている。