青蒼の夜半に、闇色の鳥を

「巫女姫の意思なんて、必要なもの?」

「さあね。

 でも、そう考えるのがいまの混乱には都合が好い。

 巫女姫は、選んでいないのだ」

 投げ遣りに結んで、ジャスパは石を放り出す。

 豪奢な衣が汚れるのも構わず、砂じみた床に寝転んだ。

 ざらりと、金色の髪が床を撫でる。