「そんなだから、アガサに犬って莫迦にされるんだよ」

「放っておけよ」

 甘ったるい茶を手渡して、サディマがどっかりと椅子に座り込む。

 ひとくち茶を啜って、どこ吹く風とアギは流してみせる。

「別に誰になにを云われようが、関係ない」

「関係あるのはシェイスだけ?

 ますます忠犬だね。

 しかも報われてない」