青蒼の夜半に、闇色の鳥を

 萎えた体が崩れ落ちる、直前。

 窓の外に、怒声に近い叫びが響いた。

「シェイス! シェイス・リン!」

 虚ろな身体を、圧倒的な質量を以って己の名前が突き抜ける。

 反射的に見下ろせば、見慣れた青年の姿がそこにあった。

「アギ!?

 どうして?」

「好いから!

 飛び降りろ!」

 両手を広げて、必死の形相で見上げている。