揺れる頭のなかでシェイスが考えたのは、このままではシェイスは囚われてしまう、と云うこと。
殺されても構わない。
だが、目の前の王妃が王を殺したのであれば、彼女を放置したまま死んでいくなど。
納得が、できなかった。
「あんたが、王を殺したの?
インシア・サリエ・アッバーサ」
もし真実なら、せめて道連れが欲しかった。
「エンカランの長、シェイス・リン。
まだ、お前の手にまこと真事はない」
インシアが名乗った覚えのないシェイスの名を口にする。
彼女の深紅の唇が紡ぐと、聞き慣れた名さえ硬質な響きを帯びるのが、不思議だった。
殺されても構わない。
だが、目の前の王妃が王を殺したのであれば、彼女を放置したまま死んでいくなど。
納得が、できなかった。
「あんたが、王を殺したの?
インシア・サリエ・アッバーサ」
もし真実なら、せめて道連れが欲しかった。
「エンカランの長、シェイス・リン。
まだ、お前の手にまこと真事はない」
インシアが名乗った覚えのないシェイスの名を口にする。
彼女の深紅の唇が紡ぐと、聞き慣れた名さえ硬質な響きを帯びるのが、不思議だった。

