青蒼の夜半に、闇色の鳥を

 肩を竦めて僅かに痛みを堪えるように眸を細め。

 それでも、つくりものの笑みを、ラザーは端正な顔に纏った。

「それならそれで、構いません。

 ですが」

 すっと、ラザーが音もなく胸許の隠しに手を忍ばせる。

 無駄のない動きの果てに、指先にひかるのは投擲用の細い小剣だった。

「お止し……!」

 インシアが、声を上げる。

 制止と、警告。

 ふたつの音色の声。