「そんなことよりも私は、あなたの他愛もない禍言を聞いているのが好きでした。
呪いでも神託でもどちらでも構わない。
むしろ、邪気あるものの方が強いのであれば、私は呪われた忌み言葉をいくらでも浴びて過ごしたかった。
ただ、ふたりだけで。
そんなことを考えていたんですよ」
にこり、と誤魔化すように、だが存外本気を匂わせラザーが微笑む。
まるですべてが、終わったこと。
過ぎ去った過去の想いのように。
「知らぬ」
子供じみた頑是無さで、インシアが首を振る。
呪いでも神託でもどちらでも構わない。
むしろ、邪気あるものの方が強いのであれば、私は呪われた忌み言葉をいくらでも浴びて過ごしたかった。
ただ、ふたりだけで。
そんなことを考えていたんですよ」
にこり、と誤魔化すように、だが存外本気を匂わせラザーが微笑む。
まるですべてが、終わったこと。
過ぎ去った過去の想いのように。
「知らぬ」
子供じみた頑是無さで、インシアが首を振る。

