翌日、いつもどおり放課後の補修を受け終わり、先生にメールした。
携帯電話のスイッチを入れて、連絡先を見ると先生の名前を探す。
私、もしかして先生にメールするのが初めてかも。
なんて送ったらいいのか。
友達みたいでいいのかな。
『授業、終わりました。
お迎えお願いします。』
こんな固くていいのかな、、、
なんて考えながら、最初に考えた文章で送った。
先生が来るまでの間、教室で勉強を始めた。
自分でもわかる。
確実に学力がついてきた。
でもまたB判定。気を抜けない。
もっと勉強しなくちゃ。
15分ほどすると、先生から
『着いた』
と連絡があった。
校内で生徒を送迎できるロータリーへ行くと、何やら数人の生徒がどこか同じ方向を見ている。
私も駆け寄ると、
黒のジャケットに白色のジーンズを履いて、サングラスをかけた男性。
一瞬誰だかわからなかったけど、よく見ると先生の車。
つい周りの生徒と同じように先生を見ていると、
「早く来いよ。」
と言われ、車に行く。
助手席に座ると、皆の目線が痛い。
「ここに迎えに来ちゃいかんかったか?」
「いえ、ここで大丈夫です。
先生、高校生から見たら格好良すぎです。
誰かの彼氏かと思われたんだと、、、」
言ってから後悔した。
誰かの彼氏って、、、
まるで私の彼氏みたいな、、、
「買い物はいつもどこに行ってるんだ?」
あ、スルーされてよかった。
「あまり行ったことないんですけど、駅前のショッピングモールなら何でもあります。」
といい、私たちは、駅前のショッピングモールに向かった。