うちの親父は、放任主義だったもんな

今だって、ほったらかしてるし

剛なんて、篤と俺が育てた気がする

めぐもだけど……

そっか…めぐの親は、共働きでいなかった



だから、いつもうちに来てたんだっけ



めぐにとっても、今あの頃の埋め合わせが
出来ているのかもな



風にキラキラ光るめぐの髪



手を伸ばして、頭を撫でた



「てっちゃん!!」




笑っているめぐを抱きしめた


「なんですか?お嫁さん?」

「あったかぁあい!てっちゃんしゅきぃ」

「俺も、めぐ大好き!!」


家族の前で、こんなに素直にめぐに、甘えるのは、どうかと思う

今、伝えたかった

いつも、伝えたかった

ずっと、これから先も、伝え続え続けたい


めぐ大好き!!





そうしてないと、不安なんだ





俺は、泣き虫だから