「ご、、ごめん」



振り返るとそこには山本くん。



「あ、福井さんっっ

いま、少しだけヘコんだだろっ!!

ワリィーな、怜央じゃなくって」


山本くんが真剣に、いや笑いながら謝る。



いや、実にまずい。


私、確かに思わなくもなかったけど、

とんだ失礼感半端ない奴じゃん!!!!




「さ、そそんな!!

ヘコんでなんかないよ!」



私は、必死に言い返す。


「でもさ、怜央。

福井さんを追いかけたいみたいだったけど

面識のない俺があのこに事情を聞くより

面識のある怜央があのこに事情、

聞いた方が良いっていっててさぁー、

そんで、俺が追いかけてきただけだからっ」


怜央、ちゃんと相手が気まずくならないように考えたんだ………。



山本くんは、額に汗が滲んでるし。



私のために…………。



「ごめんね……。

ありがとう」