あの日の桜は。【大幅修正中】


 まぁ、そんなこいつに振りまわされてもう何年だ。つまらない日常に刺激を与えてくれるのはいつも玲。

だから好奇心だけで乗ったんだけどなぁ。

失敗だったかもしれない。

「じゃあ私、行きますね」

これ以上話すことなくなったので私はコーヒーカップを机に置くとソファから立ち上がった。

「待て」

 そのまま出口のほうへと向かおうとしたところで不意に後ろから玲に呼びとめられた。真剣な声に思わず振り返る。

 その表情を見るとさっきのようなお茶らけた雰囲気なんてなく、真剣そのものだった。