「すいません、遅れました」 ガラガラと教室の扉を開けると、みんなの視線が私のほうへと向いた。 「花崎―、転校翌日からこんなに遅刻してくる奴俺は初めてだぞ?」 少し呆れ気味に眉を寄せたまっつんは早く座れと私を促し授業を再開させた。 私は、静かに自分の席に座ると教科書を開いた。 こんなはずじゃなかったのにな。 今日は帰ったらゆっくり寝たいものだ。 「じゃあ、次―」 まっつんの声が頭に届く中私は、ただぼーっと外の桜を眺めていた。