全く、最後だというのに意地の悪い質問をしてくるもんだ。



「どっちのアイツだよ、馬鹿」

 私はひとり言のようにつぶやくとそのまま瞼を閉じた。


「分かってる癖に」




 そんな海里の言葉を最後に意識を手放した。