あの日の桜は。【大幅修正中】


 申し訳なさそうな声が前から聞こえてくる。

 確かにな。

 最初は嫌だったよ、心底。

 それでも、お前が言うから、いわば願いを聞いただけ。

 それは今でも変わらねぇよ、よくは思っていないし、好きになったと思う事もない。


 でもな、莉子。


「俺だって、嫌いにはなれねぇんだよ」

 だから、気にするな、そう意味を込めて言うとアイツはくすっと笑って

「うん、知ってたよ」と。