“莉子を傷つける玲なんて、兄だとは思わねぇ” なんて、あんたが一番言っちゃいけない言葉でしょうが。 「まぁ、私はどっちも好きだよ、海里も玲も。そして感謝している」 優しく差し伸べられた手の暖かさは今でも覚えてるよ。 これから先も、きっと忘れることのないあのぬくもりを。 私は自分の前に手のひらを出し、ぎゅっと握りしめた。 「だから、アイツらといんのか?口調も、好みも変えてまでそうすることなのか?」 何気なく発せられたその一言が私を鋭く射る。