あの日の桜は。【大幅修正中】


 クエスチョンマークなんかつけずにもう肯定したような口調でただそう言った。

 その声からは何も感じ取れない。

 そうさせているのは私だから何も言えない。

「そうだね、今回もって言うと少し語弊があるけどあんたの“お兄ちゃん”は本当、いろんな意味ですごい」

「何がお兄ちゃんだ、たかが何秒かの違いだろ?それに・・・いや、やっぱりやめる」

 小さくつぶやきそうだったその言葉は海里が胸に抑え込んだ。

 何が言いたかったか私、分かるよ。

 だから、それを言わなかった海里は正解だった。

 それは、海里が一番言っちゃいけない言葉で、私がそう思わせた言葉。