あの日の桜は。【大幅修正中】


「うん、いいよ。言いたいこともいっぱいあるだろうし」

「まさか、あんな形で再会するなんて思ってもみなかった」

 あたりは闇に包まれているため、海里の表情は分からない。

 それが狙いだったのかもしれないし、違うのかもしれない。

 だけど、この状況では声に頼るしかなくて、感情を読み取らせないようにしているのかもしれないと思った。

 読み取ってほしくはないから、か。

「私も。正直言うなら、会いたくなかったけどね」

 冗談じみたように笑うと海里も少しだけトーンを上げて「そりゃ、ひでぇ。半年ぶりくらいの再会なのに」

 と笑った。

「でも、海里だってこんな場所で会いたくなかったでしょ?神様って酷だよねー」

 へらりとそう言うと海里が黙った。