あの日の桜は。【大幅修正中】


 少したつと周りの風景は一変し、静かな丘にきていた。

 街の騒がしい音なんて全く聞こえない所。

 あたりは暗いのでどんな風なのかなんて全くわからないが、うっすらとみえる景色は芝生が広がっているように思えた。

 海里が車を降りたので私も同じように外に出た。

 丘のてっぺんまで来ると海里は立ち止った。

 丘のてっぺんには大きな樹が立っていて、それにもたれかかるように海里は背を預けた。

 私は腰をおろして足を放りだした。

 夏の涼しい風が頬をかすめる。

「そろそろいいか?」

 やっぱり話す機会を待っていたのか、海里が口を開いた